サラリーマンレポート >> 出張こぼれ話 >> 札幌レポート July 2007
2007年7月初旬、夏休みシーズン前の札幌レポート
ANA5月の機内ビデオプログラム『札幌うまいもの巡り』で紹介されたお店の探訪記、プラス札幌に暮らす人の優しさについても書きとめます。
まずはジンギスカン
ANA5月の機内ビデオプログラムでは、生ラム炭火焼『のざわ』と『太好了(タイハーラ)』の2件のジンギスカン+焼肉屋さんが紹介されていました。
生ラム炭火焼『のざわ』(南7条西6丁目)のラムは以前にいただいたことがあります。
大変美味しかったこととお店のオバサン(女将)とオジサン(ご主人)が一見さんにもとても親切に接して下さったことを思い出しました。
ラム肉を焼く時につきものの野菜(ネギ類)の他にコンニャクが付くのが特徴です。残念なことに今回は出かけた日が日曜日で定休日と重なってしまいました。次回は是非再訪したいと思います。
そこで、向かったのは『太好了』(南5条西4丁目 通称新宿通り寿ビル1F)。
ここでは、ラム肉を生でいただけるなど、星の数ほどある札幌のジンギスカン店の中でもこの店にしかないメニューがあるという事です。
きっと早めに行かないと満席かと思い17時の開店直後を目指してススキノに出陣したのですが、お店を探すのにちょっと迷ったのと、ススキノのネオンに見とれて足を止めたりしている内にあっと言う間に17時30分。
既に満席と相成っていました。ジンギスカンだるま本店の横にあるビルの1階入口を入った所に暖簾がかかっています。
一見さんにも拘らず親切な対応で、夜もずっと営業していることや電話予約をすすめるなど、非常に申し訳なさそうに説明していただき、絶対に又行きたいと思わせる温かい接客に感動しました。
仕方無いので、松尾ジンギスカン 南1条店(南1条西4丁目)に向かいます。仕方ないというのは、松尾ジンギスカンさんに大変失礼な言い方で申し訳無いです。
最初から松尾ジンギスカンに行けば良かったのですが、新千歳空港にもお店があり、今日は違うお店とも思った結果、結局マツジンさんのお世話になろうと言う虫の良い話になってしまいました。
しかし、そうは問屋が卸しません、マツジンさんも満席です。こちらでも女性の店員さんが、とても丁寧な対応で、わざわざお店のドアの外まで見送って下さいました。
少し時間があれば、空き次第携帯に連絡するとの提案もあり、温かい対応に後ろ髪を引かれる思いで店を後にしました。
最後に落ち着いたのが、隠れ家的存在の狸小路7丁目の アルコ さんです。
こちらもこれまでに何回も伺っていますが、知る人ぞ知る的な奥まった雰囲気、いつも変わらない味、気を遣わせないさりげない接客が魅力です。同時進行でパクツク肉とご飯とビールが美味いこと !!
そして、お店をきりもりしている白いティーシャツが良く似合う女性が素敵です。世話好きな訳でもなく、さりとてぶっきらぼうでもなく、程よいさりげなさが、地元客ではない旅行者にはとても心地良い感じです。
思わず、肉を3皿もたいらげてしまいましたが、それでも3,000円しません。
今回の札幌ジンギスカン巡りで感じたのは、札幌の方々のさりげない優しさです。満席で忙しい時などは応対がおろそかになりがちですが、そんなことは一度もありませんでした。
地方によっては地元以外の客には横柄な態度であったり、又よそ者への冷たい視線を感じたりするものですが、そんな心配は無用です。
地元客でないからこそ、勝手がわからず妙にかしこまったり緊張してしまうものですが、札幌では、さりげない親切に心が温まります。
札幌という街は、そういう街なのです。厳しい冬があることが人を優しくするのでしょうか ?? 私は、そんな札幌が大好きです。
スープカレー Curry Di SAVOY (カリー・サボイ)
ANA5月の機内ビデオプログラムでは、スープカレーのお店も紹介されていました。札幌中心地で手軽で気軽に入れそうな『Curry Di SAVOY』に行ってみました。
大通公園から南へ進み西4丁目の交差点から市電沿いに南側の歩道を1ブロック進み、西5丁目敷島南1条ビル地下1階という比較的わかり易い場所にあり、道路にでている看板が目印になります。
ジャズが流れる店内には、カウンター席とテーブル席、さらには禁煙席もあり、ANAの機内ビデオそのままの落ち着いた大人の雰囲気です。
一人でも躊躇無く入れ、ゆっくりと店内とメニューを眺めながらホッとできます。
スープカレーも期待通りの美味しさで、各種野菜と果物を12時間以上煮こんでいるという旨みのある口当たりの良い具沢山のスープです。
辛さは5段階の選択肢があり、ご飯の量も指定できるというきめ細かさです。今回は辛さを3にしましたが、7月の気温を考えると2でも良かったのかもしれません。
ランチには、15食限定の日替わり840円がおすすめです。お腹も心も満足感にあふれる良い店を教えてもらいANAの機内ビデオに感謝感激です。
初めてのしかも2度と来ないかもしれない旅行者に対する店員さんの丁寧な説明に痛み入ります。
帰り際、レジの女性に、ANAの機内ビデオで知り来た事と期待通りであったことを思わず話してみた所、ハニカミ・オバサンになってしまいました。何となく地方都市の素朴な温かさを感じます。
市電沿線ぶらりまちあるきマップ(札幌市民が紹介する市電沿線よもやま話)
札幌の良さは地元の方々の温かい心。そして、そんな地元に支えられて走り続けるのが市電。その市電沿線は懐かしくもゆったりとした風景です。
その市電と沿線風景を市民がまとめあげている小冊子『市電沿線ぶらりまちあるきマップ』が中央区役所で無料配布されています。
中央区役所は、市電の中央区役所前を下車して南へ徒歩3分、札幌プリンスホテルの隣にあります。正面入口を入った1階左奥の広報係のカウンターで『市電沿線ぶらりまちあるきマップ』が配布されています。
No.1:路面電車の街札幌、No.2:中島公園・豊平川の自然、No.3:藻岩山とふもとの街、No.4:屯田兵の歴史のある街山鼻・曙、No.5:西線の街と美術館めぐり、No.6:日本最北端・最東端の電停、No.7:市電・温故知新となっており、2007年7月現在No.3まで刊行されています。
町ではなく街と表現するところに、市電とその沿線への愛着を感じます。このパンフレットはPDFファイルをダウンロードできたのですが、残念ながらサービスを終了した模様です。・・・・・2012年追記
札幌市電については、あらためて 市電倶楽部 というページを設けて紹介されています。
その中には、市電BOOK というコーナーがあり、ここから新たに市電関連情報をまとめたPDFファイルをダウンロードできます
札幌市中央区のホームページのサブタイトルが『市電のふるさと中央区』となっており、市電を見つめる市民の温かい視線が感じられます。
札幌市中央区のホームページそのものも、お役所っぽくなく何かほのぼのとした感じのサイトになっています。
市電沿線ぶらりまちあるきマップのNo.1では市電がスロウでロハスな街の財産と書かれています。170円の均一料金で吹雪の中でも走り続ける市電とそれを見つめる人々の心を何時までも語り継いで欲しいと思います。
まず私にできることは、札幌に行くたびに市電に乗り、ちょっとばかりノスタルジックな気持ちで沿線風景を味わうことかもしれません。
市電はSAPICAやSuicaなどのICカードで乗車できますが、料金は200円均一になりました。・・・・・2021年追記
歳を経てにじみ出る心の温かさ
今回は、ジンギスカンやスープカレーのお店の方々のさりげない温かい対応、市電にまつわる市民の想いを感じた札幌の旅でした。
人間は、歳を重ねることにより酸いも甘いも噛み分けて、角が取れて自然な優しさが出てくるのではないでしょうか。特に北国の皆様には厳しい冬を起点とした味わい深い四季があります。
こんな季節の積み重ねが、温かい心を作って行くのかもしれません。
良い歳のとりかたをしたいものですが、それには自分の心の持ち方次第であると気持ちを新たに羽田に帰ってきました。
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