雪のタイムカプセル

札幌の友人から聞いた話です。

まだ道路わきに雪が残りますが、大分暖かくなって来た早春の出来事です。ある晴れた気持ちの良い朝、自宅から出てみると家の前にとんでもないもの（もんじゃ焼きに似た口からの排泄物）が目に入りました。

よりによって人の家の前に失礼極まりないと思いながら、見るとも無く見ていると、何か気になります。嫌々ながら、もう少しよく見てみると、どうも見覚えがあります。

そうだ、去年のクリスマスの夜、痛飲した帰りに自宅前で耐え切れず口から排出したものの様です。

消化中のクリスマスケーキ、鍋料理の魚、白菜、最後に〆たラーメンの太縮れ麺、痛飲したビールの泡などが程よく混ざっています。

正にあの晩のアレです。酸っぱくてにがい想い出がよみがえります。クリスマスの夜、降りしきる雪に埋もれ冷凍保存されたものが、春の到来とともによみがえった様です。

4ヶ月ぶりのご対面です。よくぞ厳冬をしのいで、ここまで生き延びて来た、けなげな奴です。

何か自分の分身の様ないとおしささえ感じてしまった様です。

片付けてしまうのももったいなく、よせば良いのにそのままにして出勤したそうです。

夜帰宅してみると雪解け水に流されてかなり変形縮小していたそうです。その後の雨も有り数日で雲散霧消したようですが、

子供の頃、作った雪だるまが、何日か経つ内に、段々小さくなって消えて行くちょっと寂しい様なあの感じがしたそうです。

雪だるまと口からの排泄物ではちょっと違いますが !! 口から排泄物を出している雪だるまを作ってみると丁度良いのかもしれません。（ウェップ）

北国・雪国では、こんなタイムカプセルのプレゼントが有るのですね。

皆様も是非お試しになっては如何でしょうか。但し間違っても尻からの排泄物は止めておく事をおすすめします。

自然の偉大さを再認識した、ちょっと風変わりなタイムカプセルの話題でした !!